丁寧に洗顔やクレンジングをしていても、気がつくと鼻の頭などに目立つ毛穴の黒ずみは「いちご鼻」などとよばれ、男女を問わずトップクラスの肌悩みです。
毛穴の黒ずみケアはいろいろな方法がありますが、なかにはもっと毛穴を目立たせてしまったりニキビや肌あれの原因になったりする、避けたほうがよいケア方法もあります。
おすすめしない毛穴の黒ずみケア方法と正しいケア方法の違いをチェックし、毛穴レスの肌を目指しましょう。
毛穴に詰まった黒ずみや白い汚れ「角栓」をピンセットで引き抜く方法や、貼ってはがすタイプのパックを使うなどのチカラまかせに取るケア方法は、毛穴と毛穴周りの肌を痛める原因になるので避けるのが適切です。
毛穴の入り口“毛孔”を傷めて炎症を起こし、周囲の角質が固くなって毛孔がさらに広がったり、色素沈着が起きてシミになったりする可能性があります。角栓だけでなく肌に必要な角質まで無理に剥がしてしまうため、肌あれや乾燥肌を誘発しがちです。
ワセリンやクレンジングオイルなどの油分を毛穴になじませる、「油で油を浮かせて角栓を取る」方法は、再び毛穴が詰まってしまいます。「角栓」は毛穴の奥深くまで詰まっているので、油分でなじませて浮かせても取れるのは表面部分だけです。深い部分の角栓は残ったまま、また油分詰まって黒ずみの原因となります。
油分のなかでも「オレイン酸」を多く含むオリーブオイルなどは、アクネ菌のエサになり毛穴に残るとニキビができやすくなるので、とくに避けたい成分です。
つぶつぶの入った洗顔料を使うゴマージュやスクラブも、硬い物質で皮膚をこする摩擦が毛穴だけでなく肌全体を痛めるため、避けたほうがよいケア方法です。
角質をこすって毛穴の表面部分の汚れや黒ずみだけはある程度落とせても、奥のほうに詰まっている角栓まで取り去ることはできません。
毛穴の黒ずみのケアのファーストステップでは、黒ずみの原因である「角栓」を確実に取り除きましょう。<酵素><酸><菌>などの成分が適しています。
「角栓」の正体は、皮脂と角質が混ざりあったものです。酵素洗顔や、AHA(フルーツ酸やグリコール酸)・BHA(サリチル酸)や枯草菌(ケラトリン)などが配合されたピーリングを行うと、たんぱく質からできている角質を皮脂から分解して確実に取り去ることができます。
毛穴のケアは汚れを取った後の、引き締めケアもポイントです。毛孔を開いたままにしておくのではなく、キュッと収縮させて目立たないようにしましょう。
毛穴収縮効果のある成分「グリシルグリシン」は開いて目立つ毛穴にアプローチし、イオン導入によって肌のすみずみまで浸透します。
エタノールや植物エキスが配合された収れん化粧水も、一時的に肌を引き締まる効果があるアイテムです。
毛穴レスの陶器のような肌をキープするには、いつも毛穴が広がったり詰まったりしないように予防しておくことが大切です。
毛穴の黒ずみの原因である、過剰な皮脂と古い角質を溜めないケアをいつものお手入れに取り入れてみてください。
過剰な皮脂分泌を抑えるにはビタミンC誘導体のイオン導入、古い角質を除去するにはピーリングや酵素洗顔が最適です。