暑い時期は、綺麗に仕上げたメイクも汗などの影響ではげたり、よれたりする化粧崩れを起こしてしまうのが悩ましいですね。
化粧が崩れると、肌がテカったり毛穴が目立ったりして外見的に見栄えがよくないのはもちろんですが、肌が何のガードもされないまま紫外線にさらされるので、肌を保護するためにも好ましくありません。
夏の化粧崩れを防ぐ方法はないのでしょうか?
この対策には、メイクの方法だけではなくて、スキンケアによって化粧崩れを崩れにくくする方法があります。
化粧崩れをしやすいのは、どの部分でしょうか? まず「鼻」、そして「額」ですね。いわゆるTゾーンといわれる部分から崩れます。このTゾーンは、顔の中で皮脂分泌が最も盛んな部分です。 汗は水分ですが、同時に毛穴から分泌される皮脂は油分です。その皮脂がファンデーションなどのメイクの油分と混ざり合うと、化粧が崩れてしまうのです。
また、分泌される汗や皮脂をぬぐおうとして、手で触ったりハンカチで抑えるといった仕草も、化粧がはげる一因となります。
メイク崩れの最大の原因は「皮脂」です。これが、過剰に分泌されないようにすることが一番の化粧崩れ防止方法です。
過剰な皮脂分泌を抑える・・・たしか、こんな働きをしてくれる成分がありましたね。そうです!だれもが知っている美肌成分「ビタミンC」の働きのうち、代表的な作用が過剰な皮脂分泌を抑えることです。
スキンケアの段階で、ビタミンCをしっかりと肌に浸透させておけば、日中もその効果で皮脂の過剰な分泌を抑えることができます。 このビタミンC は肌につけただけでは浸透しにくいので、イオン導入を使って肌に取り込む方法が最適です。
また、イオン導入は朝のお手入れと夜のお手入れのどちらかのタイミングで行ってもいいのですが、皮脂分泌が盛んな時期には、朝のお手入れの時にイオンを行ったほうが、日中にビタミンCの作用で皮脂を抑え、化粧崩れを防ぐやすくなります。
化粧崩れを防ぐためには、皮脂の分泌を抑えると同時に、メイクを肌にピタッと密着させておきたいものです。スキンケアで、クリームなどの油分をつけすぎて表面に残っていると、皮脂分泌が過剰な状態と同様にファンデーションと混ざり合い、肌に密着することができずに崩れやすくなってしまいます。
また、化粧水に「とろみタイプ」等といわれる粘度のある液を使用したことはありませんか?このような化粧水には、粘度をつけるためのキサンタンガム等の増粘剤や成分そのものに粘度があるもの(例えばヒアルロン酸など)が配合されています。粘度が高いものは成分の粒子が大きく、それが肌の上で人工的に皮脂膜を作っている状態です。
この場合、肌にメイクが密着しにくく、またその成分とファンデーションの成分との相性がよくないと、混ざり合ってポロポロと垢のようなカスが出ることもあります。 そこで、メイクをする前のスキンケアとして使う化粧水は、いわゆる「シャバシャバタイプ」といわれる、水のようなとろみのないタイプのほうが化粧崩れはしにくいのです。
化粧水や乳液をつけてスキンケアをしたら、すぐにメイクに取りかかってはいませんか?スキンケア化粧品も、肌に浸透して馴染み、その役割を発揮するまでは少々時間が必要です。まだ、肌の表面の角質層の上にクリームなどがのったばかりの状態でファンデーション等をつけては、肌への密着が弱くてよれる原因になります。 肌になじむまでの時間を少し開けてからメイクを始めましょう。そのほうが肌のコンディションも上がり、化粧のノリもよくなります。
「はげるから」「日焼けしないように」という理由で、メイクを厚塗りしていませんか?厚ぼったくメイクした時ほど、崩れた悲惨な状態は目も当てられません。紫外線防止のためには、日焼け止めは厚く塗りたいところですが、メイクの出来栄えも考慮に入れるとそうはいきません。紫外線防止のためには、ファンデーションなどをマメに塗り直すことに徹し、ベースメイクは崩れやすい時期こそ薄めにしましょう。
最後に、とても原始的な方法をお伝えします。誰にでも簡単にできることなのですが、意外とみなさんご存じない方法です。
それはなんと・・・・「ゆっくり歩く」です。
拍子抜けされた方も多いかもしれませんが、歩き方で汗や皮脂の出る量が全く違うのです。人の体は、心拍数が上がれば上がるほど、心臓は血液を循環させようと必死で働きます。
全力疾走 > ランニング > 早歩き > ゆっくり歩き
この順番のように、速度が上がるほど心拍数が上がり、短時間で汗が吹き出します。同じ状況を同じ格好で移動するにしても、ゆっくり余裕をもって移動すれば、ずいぶんと汗や皮脂の分泌を抑えることができるのです。
このようにして、スキンケア・メイクの方法そして行動のちょっとしたコツで、皮脂の過剰な分泌を抑えて、化粧崩れを防ぐことができます。
ぜひ、今日から早速お試しください。