特集ページ vol.14 イオン導入or高浸透APPS

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vol.14

イオン導入or高浸透APPS
~最も肌に浸透させる方法はどれ?~

電気の力を利用して化粧水の成分を浸透させる方法として“イオン導入”がありますが、つけるだけで高浸透する進化型ビタミンC「APPS」も登場しました。

この「APPS」は他のビタミンCを単純塗布した場合の100倍もの浸透力をもつと言われています。

浸透性が高く、たくさんの量を送り届けることが、美肌へ条件と言われるビタミンCですが、イオン導入した場合と高浸透のAPPSを塗布した場合、どちらが効果が高いのでしょうか?

「APPS」は高浸透のビタミンC誘導体

まずは、通常イオン導入に使用されているビタミンC誘導体(APS・APM)と進化型ビタミンC誘導体(APPS)の違いを見ていきましょう。

●ビタミンC誘導体(APS・APM)
APS
[アスコルビルリン酸Na(ナトリウム)]
最もポピュラーなリン酸型ビタミンC誘導体です。一般的にビタミンC誘導体を配合している化粧品は、ほとんどがこれを使用しています。
APM
[リン酸アスコルビルMg(マグネシウム)]
水溶性のビタミンCでは、最も効果が高いと言われています。高価なので、化粧水よりも美容液などに多く使用されています。
●進化型ビタミンC誘導体(APPS)
APPS
[パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na]
APSにもうひとつPが付きました。このPは「パルミチン酸」を表します。 APSに脂質のパルミチン酸を結合させて親油性(油溶性)の性質を与えた水溶性のビタミンC誘導体、それがAPPSです。

※A=アスコルビン酸(ビタミンCのこと)、P=リン酸、S=ナトリウム、M=マグネシウム

両親媒性のメリット

親油性(油に馴染む)と親水性(水に馴染む)の性質を併せ持つことを両親媒性(りょうしんばいせい)といいます。APPSの特徴は浸透性が高いことですが、それはこの両親媒性の性質を持つからです。

両親媒性だとなぜ浸透性が高いのでしょう?

人の皮膚細胞は親水性と親油性の物質で形成されています。そのため、外から侵入しようとする水性成分は親油性に、油性成分は親水性に弾かれて深部まで到達することができません。

けれども、両親媒性であればどちらの物質に弾かれることもなく馴染むので、どんどん侵入し肌の奥深くまで到達することができるのです。

ビタミンCが一番浸透する方法は?

ここまで読んでみて、「APPSが肌の深部まで浸透するなら、イオン導入をする必要がないのでは?」と思いませんか?

しかし、やはり電気の力のほうが強力です。イオン導入で浸透させたほうが、自然な浸透よりも量も多く、スピードと安定性をもって浸透させることができます。

また「APPSをイオン導入したら、もっと深くまで浸透できるのではないか?」という期待も湧いてきます。

もちろんAPPSでイオン導入することも可能ですが、APPSはAPSやAPMの同量と比べた場合ビタミンCの含有量が少ないので、最終的に細胞に到達する量も他の2種類に比べると少なくなります。

「P」にあたるパルミチン酸が結合している分、分子のサイズが大きいためビタミンCが少ないのです。

イオン導入とAPPSの使い分け

どんなにAPPSの浸透性が高くでも、やはりイオン導入に勝るビタミンCの浸透方法はありません。

けれども忙しい現代人は、毎日朝と晩にイオン導入を行うことはなかなか難しいので、そのような時に便利な成分が「APPS」です。

イオン導入ができない場合でも、「APPS」は浸透性が高いので、ただつけるだけでも高い効果が得られます。

親油性の性質も持つのでビタミンC特有のパサつきも感じることがなく、柔らかな触感でしっとりと肌を整えてくれます。


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