年齢を重ねるにつれて現れはじめる肌のシミは、最も多い肌悩みのうちのひとつです。 目立つのは表面化しているシミですが、肌の奥にはこれから現れ始めようとするシミ予備軍もあり、またこれから先に必ず受ける紫外線の影響も見逃せません。
紫外線の強さと量が一年で最大となる夏は、スキンケアも重要な季節です。
日焼け止めや日傘、サングラスなどを使って紫外線を防ぐ以外にも、ビタミンCを使ったスキンケアでは「これからできるシミ」「できかけのシミ」「できてしまったシミ」この3つのいずれもケアすることができます。
肌が老化する最大の原因に「光老化」があげられます。これは、紫外線などの影響により発生した活性酸素が肌の細胞を酸化させて「身体のサビ」といわれる物質を発生させ、それが連鎖的にまわりの細胞まで広がる状態です。活性酸素の影響は、シミにだけに限らずシワやたるみ、くすみなど肌の老化全般に影響します。
ビタミンCは、この活性酸素を取り除いて肌を守る抗酸化力があり、抵抗力をつける予防としても大変効果的な成分です。
実際に、夏の旅行や長時間の屋外でのレジャーなどの2週間前からビタミンCを積極的に摂取するとシミ予防に効果があるというデータもあります。
紫外線の影響によってメラノサイトが過剰にメラニンを生成した結果、それがターンオーバーで排出されずに蓄積して肌表面に現れたものがシミです。
ビタミンCには、このメラニンの生成を抑える作用があり、シミやくすみができるのを防いで肌に透明感を与える効果があります。レジャーやスポーツなどの長時間の屋外滞在の際はもちろんですが、人は日常生活の中でも無意識のうちに毎日沢山の紫外線を浴びています。そのため、毎日発生するメラニンを抑えるアフターケアが必要です。
特別な時だけではなく紫外線の強い時期は、毎日ビタミンCでその日のうちにケアすることがシミを作らせないポイントです。
どんなに予防やアフターケアを行っていても、シミができてしまうことはあります。けれども表面化したシミも、美白化粧品で継続的なケアで薄くすることが可能です。
ビタミンCには「還元作用」といってメラニン色素を薄く(漂白)する作用があります。シミの色の濃さによって違いはありますが、2~3ヶ月以上かけてお手入れを続けると改善がみられるようになります。
ピーリングで角質の排出なども一緒に行いながら、長期的に改善することを試みましょう。