イオン導入は、化粧水の成分を肌の隅々まで送り届ける方法なので、化粧水を手のひらやコットンで肌につけるよりも、浸透が高くなります。
そのため、イオン導入後にさらに化粧水をつける必要はありません。また、成分が肌の深部へ届いて作用を活性化させているので美容液さえも必要がなくなります。
同様に化粧水の浸透を高めるブースター化粧水等も必要ありません。
イオン導入の後に、乳液やクリームなどで保湿を行うだけでスキンケアは充分です。
化粧水を浸透させるための方法がイオン導入ですから、できるだけ毎日のスキンケア時にイオン導入を行いましょう。
イオン導入器の電流値によっては、毎日行うと肌の負担になる場合もありますが、スキンロジカルの「ブロードイオン」とイオン導入化粧水は、毎日朝晩の一日2回行っても肌には負担とならないように、電流値や化粧水の成分濃度は設定がされています。
ブロードイオンは、基本的に毎日の使用が推奨です。その場合、個人差もありますが約1ヶ月程度使用を継続して肌の変化を感じ始める方が多いようです。使用頻度が、この半分の2日に1回になれば、効果がわかるのは倍の約2ヵ月程度になり、3日に1回の週2~3日の場合は3倍の約3ヶ月程度というのが目安です。
使用頻度が少なくなれば、効果がわかるまで時間がかかり継続するモチベーションも下がってしまいますので、使い始めから約1ヶ月程度はできるだけ毎日行い、早く効果を実感することをお勧めします。
全ての化粧水が、イオン導入に使える訳ではなく、イオン導入に使う化粧水にはいくつかの条件がそろっていなければなりません。
このような条件の揃ったものは、一般的な化粧水としてはあまり販売されていませんので、「イオン導入専用」の化粧水を使うことが適切で安全です。
イオン導入では、美容成分を肌の隅々まで浸透させることができますが、それ以外の成分も分子が小さくてイオン化されれば(電気を帯びれば)肌の奥まで浸透します。 そのため、その成分が肌にとって好ましくないものの場合は、肌トラブルの原因になる可能性があります。
パラベンは化粧品に多く用いられている一般的な防腐剤で、安定性や実績もありますが、やはりそこは防腐という機能をもつ成分です。 化粧水の種類によってはパラベンはイオン化することがあり、イオン導入で肌の奥に浸透した場合は、普通に肌に塗布した場合よりも刺激は強くなり、肌トラブルとなる可能性は高まります。
パラベンのほかに、代表的な防腐剤としてエタノールやエチルアルコールがあります。これらには菌の発生を抑える抗菌作用があり、多くの化粧品に使用されています。 イオン導入に関していえば、これらアルコール類はイオン化されないので肌の奥に浸透することはなく、パラベンのようなトラブルの原因となることはありません。 けれども、肌の表皮部分には浸透するので、肌が乾燥したりアレルギーを起こすなど肌に与える刺激は少なくないので、イオン導入化粧水には不向きと言えます。
イオン導入(導出)をする際の肌は、何も塗布されておらず皮脂さえもできるだけ付着していない状態が最適です。
ふき取り化粧水は肌表面の汚れを拭き取ると同時に、その化粧水に含まれる様々な成分が肌に付着します。 そのうち例えばパラベンなど、イオン導入によって肌に浸透すると好ましくない成分もあるため、ふき取り化粧水をイオン導入(導出)前に使用することは適切ではありません。
イオン導入の電流は、肌の表面を流れます。 基本的に肌の内部や体の内部にある異物(金属など)に通電することはありませんが、万が一電気が伝わった場合には異物に電気が集中してしまう可能があるため、下記の事項に該当する方は使用をお控え頂くか、医師等の専門家に確認したうえでお使い頂くことをお勧めします。
これらの条件の方は、基本的には問題なくお使い頂けますが、ご不安がある場合には専門家(医師等)にご確認頂いたうえでお使い頂くことをお勧めいたします。
指輪、ピアス、ネックレスなどのアクセサリーや時計などの貴金属の装飾品を身体に着けたままイオン導入を行うことは可能です。都度、外す必要はありません。
ただし、電極が貴金属に触れないように注意してください。もし、電極が貴金属に触れた場合、電気がそこに集中してしまいヤケドをする可能性があります。
金属アレルギー以外にも、イオン導入が体質に合わない方もいます。微弱電流が刺激となる方や、導入する化粧水中の成分(ビタミンCやアミノ酸など)が合わない方などです。
使ってみたいけれど不安がある方は、まずは段階的に試してみましょう。
イオン導入を行って、肌が赤くなる、痒くなるなどの症状が出た場合は次のような原因と対策が考えられます。
症状 | 原因と対策 | |
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ピリピリ感じる | ⇒ | 電流が強すぎる。MやLの弱いモードで試してみましょう |
肌が赤くなる・痒くなる等 | ⇒ | ビタミンCが合わない。化粧水に水を加えて成分の濃度を下げて試すか、ビタミンCが配合されていないイオン導入化粧水に変えてみましょう |
肌が赤くなる・痒くなる等 | ⇒ | アミノ酸が合わない。化粧水に水を加えて成分の濃度を下げて試すか、アミノ酸が配合されてないイオン導入化粧水に変えてみましょう |
ホルモンバランスの崩れや季節柄等によって、肌が敏感になり状態がよくない場合は、一時的にイオン導入が刺激となることがあります。このような場合は、しばらく使用を休んで改善してから使用するようにしましょう。