イオン導入セミナー1イオン導入の効果と仕組み

“イオン”という言葉は聞いたことがあるけれど“イオン導入”がスキンケア方法のひとつだということをご存知ない方は多いのではないでしょうか?
イオン導入は皮膚科をはじめとする医療の分野で使われてきた手法ですが、現在は家庭でも簡単にできるようになり、スキンケアをとても有益なものに変えてくれるテクニックです。

イオン導入の仕組み

イオン導入を簡潔に説明すると「化粧水に配合された成分をより深く、肌のすみずみまで送り届ける方法」です。 本来は医療の分野において肌から薬剤を浸透させるために使われてきた方法で、薬剤のなかのマイナス(−)やプラス(+)の電気を帯びた成分をイオン導入器が発した電気の力によって浸透力を高めます。

例えばイオン導入化粧水に配合されることが多いアミノ酸やビタミンC誘導体は、マイナスの電気を帯びる性質があります。 そこで化粧水にマイナス(−)の微弱な電気を流すとマイナス同士が反発しあい、成分は肌のバリアゾーンを突き抜けて肌の深くまで浸透していきます。これがイオン導入の仕組みです。

イオン導入イメージ

イオン導入は磁石をイメージすると単純明快!

磁石を思い浮かべてみてください。N極同士やS極同士は反発しあい離れようとします。 電気のプラス(+)とマイナス(−)にも同じ特性があり、この同じ極性同士が反発しあう力を利用したのがイオン導入です。

イオン導入は磁石の原理と同じ特性

イオン導入の方法

では、具体的にイオン導入はどのように行うのでしょうか? イオン導入できる代表的な成分”ビタミンC誘導体”を例にみていきましょう。

  1. ビタミンC誘導体配合のイオン導入化粧水を肌につけてそこに電極をあてます。
  2. 次に体の一部をプラスの電気にふれさせながら、肌には電極から発した微弱なマイナスの電気を流します。(出力は微弱なのでピリピリとした刺激や痛みなどは感じません)
  3. 電気を流すと化粧水中のマイナスの電気を帯びた成分と電極のマイナスの電気が反発し合い、肌への吸収とともに奥深くへ浸透していきます。

イオン導入の方法

イオン導入のメリット

①イオン導入で浸透性を高められる

肌の表面には「バリアゾーン」と呼ばれる層があり、外部からの様々な刺激、細菌や有害物質などから肌を守っています。 そのため、肌に有益な成分を塗ってもそのほとんどは侵入を阻まれて表面にとどまるため、思うような効果があげられません。

イオン導入を行うと電気の力でバリアゾーンを突き抜けられるので、肌の奥深くへスムーズに成分を浸透させることができます。

スキンケアでは、成分が肌の隅々まで浸透できるかどうかがポイントです。 肌の深部はその土台を支えてハリを生み出し、新たな肌細胞を作り出している大切な部分なので、その場所まで成分を届けてこそ効果が期待できます。

②イオン導入では成分を早く大量に送り込める

通常のスキンケアでは、ローションやエッセンスを肌に塗った後は時間が経って自然に浸透していくのを待つしかありません。 そのため、実際に肌に浸透していく成分量は、肌に塗った量に比べてごくわずかです。

イオン導入では、塗布した成分に電気を与えることで“積極的に”肌の奥まで送り込めます。 そのため、より多くの成分を効率よく吸収することができるのです。

また、短時間のうちに肌に吸収されるため、酸化しやすい成分の変質を最小限に抑えることも可能です。

③イオン導入は部分的・集中的なケアができる

イオン導入は、顔全体や体のケアしたい部分はもちろん、外傷がある箇所や肌が弱い部分などは避けて導入したり、集中的にケアしたい部分だけに導入したりも可能です。

④イオン導入は手軽で簡単

もともとは医療分野で使われていた方法が「自宅で簡単にできる」といのも大きな魅力です。 特に難しいテクニックや高額な機器が必要なわけではなく、短い時間で簡単なケアなので誰でも行えます。

⑤イオン導入はエビデンスに基づいた方法

イオン導入が多くの医療機関でも以前から行われているのは、エビデンスに基づいた方法だからです。 大学の研究機関において、ビタミンC誘導体のイオン導入によって肌のコラーゲンが増生したことが確認され論文として発表もされています。(※)
イオン導入は根拠に基づいて、スキンケアの効果が立証されている方法です。

(※)フレグランスジャーナル2002-2月号掲載「イオン導入によるプロビタミンCの皮膚浸透促進および美肌効果」広島県立大学 三羽信比古ほか

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