大人ニキビセミナー2大人ニキビのケア方法
さまざまな要因から発生するニキビですが、その実態は全てのニキビが、皮脂が毛穴につまってできるものです。
では、毎日の肌のお手入れにおいては、どのような点に気を配りながらケアをしたらよいのでしょう。
10代や20代の時にできていたニキビのケアのように、アクネ菌に対する作用の強い化粧品を使ったらよいのでしょうか？
一日に何度も洗顔をして、とにかく顔を清潔に保つのがよいのでしょうか？
大人ニキビには、大人の肌に合わせたニキビケアが必要です。
ニキビとビタミンC
ビタミンCには、美白やコラーゲンの産生促進などのほかにも、過剰な皮脂分泌を抑制して肌の脂っぽさを軽減する作用と、炎症を沈静化して肌を穏やかな状態へ整える抗炎症というニキビにとって重要な働きかけをもつ作用があります。
ニキビの原因である毛穴のつまりは、過剰な皮脂分泌によるものですが、ビタミンCはその排出量をコントロールしてくれます。また、ニキビによって起きているひどい炎症を改善する作用もビタミンCには備わっています。
ニキビがある程度改善した後にも、ビタミンCがコラーゲン生成促進作用でアバタとなって陥没してしまった皮膚を内側からふっくらと持ち上げてくれます。 さらには、ニキビの炎症の後に排出されずに残ったメラニンは色素沈着を起こしやすくし、シミになりやすいのですが、そのメラニン生成を抑制する働きもビタミンCはもっています。
これらの働きから、ビタミンCはニキビに対して大変有効な成分であることが分かります。
イオン導入
ニキビに大変効果的な成分「ビタミンC」を効率よく、肌の隅々まで浸透させる方法として、イオン導入があります。 ビタミンCは、水溶性でマイナス（-）の電荷を帯びてるので、イオン導入でマイナス（-）の微弱電流を流すことで、肌の深くまでビタミンCの成分が浸透しその威力を充分発揮することができるのです。
毎日、朝晩のお手入れにビタミンC誘導体を配合した化粧水でイオン導入することは、ニキビにとって大変効果的です。
ピーリング
ニキビの原因のひとつとして、毛穴まわりの皮膚が固くなり出口を詰まらせる「角化」があることは既にお話しました。（ニキビと角質機能）そこで、大人ニキビのケアには、この角化により毛穴を詰まらせないためのケア方法として定期的にピーリングを行うことも効果的です。
ピーリングは特殊な成分で肌表面の不要な角質を取ることで、新しい細胞を表面化させて肌を柔らかく整えるので、これにより毛穴が詰まるのを予防します。 さらには、肌のターンオーバー（新陳代謝）を高めて正常な代謝速度に導きます。
ピーリング剤には、代表的なものにフルーツ酸のAHAやサリチル酸を配合して薬剤で角質をとる商品や、ゴマージュやスクラブなどのように摩擦で角質をおとす商品など様々ありますが、肌への刺激が少ないクリームやジェルなどの洗い流すタイプを使い、定期的に行うことが重要です。
メイク落とし＆洗顔
ニキビを発生させないために、肌を清潔に保つことも大変重要です。そのため、メイクの残りや皮脂が肌に残っているのは好ましいことではありません。だからといって、強力なメイク落としや脱脂力の強い洗顔料を使い続けることも、かえって状態を悪化させる場合があります。
メイクの油分をしっかりと落とすという点が好まれているオイルクレンジングは、オイル成分を完璧に洗い流せず、毛穴の中に残ってしまう場合が少なくありません。 その場合、ニキビの発生や悪化の原因となってしまうのです。
毛穴に入ったメイク汚れを残さず、しっかりと洗い流すためにはジェルタイプのクレンジングを利用してみてください。 ジェルがクッションとなり、肌に摩擦による刺激を与えることなくメイクとしっかり馴染みます。一方ですすぎは、ぬるま湯で行うと簡単にすすぎきることが可能です。 熱いお湯を使ったり、何度もすすぐと肌が乾燥してしまうことがあります。
また、洗顔の場合はしっかりと細かい泡を多めに泡立てて、肌をこすらずに洗うことが重要です。細かい泡が毛穴まで行き届き、皮脂を残さず洗浄することができます。
保湿
ニキビの原因には、肌の乾燥もあげられます。特に大人ニキビに多いタイプで、乾燥で角化が進み、毛穴の出口が詰まりやすくなるからです。前段のピーリングも効果的な方法ですが、肌の乾燥にダイレクトに働きかける保湿ケアも必要です。
保湿ケアは、保湿成分を含む化粧品で成分を直接肌に取り込むことで、肌自体の水分保持力を上げる方法です。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたクリームや乳液などをつけたり、肌の天然の潤い成分NMFの主成分であるアミノ酸をイオン導入で取り入れたりする方法があります。
