肌セミナー5毛穴
肌悩みのひとつである、顔にポツポツと目立つ“毛穴”。
ひと口に「毛穴悩み」といってもその状態は様々で、解決方法も異なります。
毛穴対策と毎日のスキンケアは切っても切り離せないものです。
毛穴の悩みはなぜ起きるのでしょうか？そして、どのようなスキンケアが改善してくれるのでしょうか？
毛穴の役割
毛穴は、そもそも毛が生えている穴ですが、毛が生えておらず穴だけになっている毛穴もあります。これは、生えていた毛が細く柔らかい産毛なので、退化して無くなってしまったものです。このような毛穴も肌にとっては重要な役割を果たしています。
毛穴は、毛の生える場所であるだけでなく“皮脂の出口”でもあります。毛穴の奥には皮脂腺とよばれる皮脂を作り出す場所があり、 ここで作られた皮脂は毛穴を通って肌表面に排出されます。
この皮脂は、肌の潤いを保つ天然のクリームとして、肌表面で薄い皮脂膜を形成し、角質から水分が逃げないように肌を保護する役割を果たしています。 また、肌表面を弱酸性に保ち病原菌から肌を守ってくれています。
このように皮脂は、肌にとってなくてはならないものですから、それを作り出す毛穴も肌にとって大変重要なものなのです。
毛穴の悩みと原因
毛穴の悩みもその種類により原因は様々です。
大きく開いた毛穴
鼻の毛穴が大きく目立っているタイプなどは、皮脂の分泌が多いことが原因です。鼻は皮脂が大量に作られそれを大量に排出するため、毛穴は数多く、サイズも大きくなります。 これが小さな毛穴だと詰まってしまうからです。
また、肌の弾力を支えているコラーゲンやエラスチンが衰えると、 ふっくらとハリをもっていた毛穴まわりの肌がゆるみ、毛穴を大きく見せてしまうのです。年齢を重ねた肌が、縦に開いた垂れたような毛穴になっているのもこのタイプです。
膨らんだ毛穴
穴が開いているわけではないけれど、膨らんでポツポツと凹凸のある毛穴もあります。 膨らんだ毛穴の中には、皮脂が古い角質や汚れと混ざり合った角栓と呼ばれる物質が詰まっています。
これは、年齢を重ねて肌が衰えるとターンオーバーが乱れ、肌表面の古い角質が剥がれにくくなり、そのようにして残った古い角質が角栓となって毛穴に残っていくことが原因です。 また、落としきれなかったメイクの汚れや空気中の汚れなども皮脂と混ざって角栓となり、毛穴を詰まらせることがあります。
黒ずんだ毛穴
毛穴が黒くポツポツと見える場合もあります。開いている毛穴の中に詰まった角栓が空気に触れて酸化し黒くなったものです。また、紫外線の影響を受けてできたメラニンが毛穴の角質層に溜まれば、その影響で毛穴自体が黒く見えている場合もあります。いずれにしても、黒いため目立ちやすく視覚的にも毛穴が強調されてしまいます。
毛穴悩みの解決策
毛穴にも様々なタイプがあるように、そのケア方法もタイプに応じたものがあります。
大きく開いた毛穴⇒「毛穴皮脂分泌量をコントロール」
大きく開いた毛穴は、皮脂量が多いことが原因ですから、皮脂の分泌を抑える必要があります。食事では、脂っこいものを摂る量を抑える、化粧品では油分を抑え皮脂量をコントロールしてくれるビタミンCなどの成分が配合されたものを選ぶなどがベストです。
また、たるんだ毛穴は肌の老齢化でハリが失われたことが原因なので、肌のハリや弾力を支えているコラーゲンやエラスチンの減少を食い止め、ビタミンCやアミノ酸を積極的に取り入れて増やさなければなりません。
膨らんだ毛穴⇒「ターンオーバーを整える」
ポツポツと膨らんだ毛穴は、角栓の詰まりが原因ですから、ターンオーバーの乱れを正常に戻し剥がれ落ちにくくなった角質が通常のサイクルで剥がれ落ちるようにすることが必要です。
肌のターンオーバーを整えるためには、規則正しい生活やターンオーバーを促す食品の摂取もありますが、ピーリングで古い角質を人為的にはがすスキンケアを行い、化粧品でターンオーバーをサポートすることもできます。
黒ずんだ毛穴⇒「洗顔と美白ケア」
黒ずんだポツポツニキビは、角栓が酸化して溜まったものですが、開いた毛穴から洗浄によって排出することができます。角質を剥がすピーリングのように特別な除去方法ではなく、通常の洗顔を丁寧に行うことで解決することができます。入浴時などに、肌と一緒に角栓を柔らかくした上で、洗顔料のキメの細かい泡で、毛穴の隅々まで汚れをとる方法です。
一方でメラニンが溜まったことによって黒く見える場合は、メラニン対策である美白ケアが適しています。ビタミンCなどが配合された美白化粧品でシミのケアと同様に毛穴のメラニンをケアします。
