イオン導入セミナー20イオン導入の肌への効果
イオン導入セミナー1「イオン導入の効果と仕組み」で、イオン導入がどのようなメリットがあるスキンケア方法かをお伝えしました。
それは一般的なスキンケア方法、すなわち手やコットンで化粧品を肌につける「単純塗布」に比べて、化粧水中の成分を「大量に」「素早く」「より深くまで」浸透させることができるというものでした。
では、この有益なスキンケア方法「イオン導入」を行った場合、実際に肌にはどのような変化や効果が表れるのでしょうか?
イオン導入は手段、肌への効果は化粧水がポイント
改めて確認すると、イオン導入は「電気の力を利用して化粧水中の成分を肌に浸透させる」というスキンケアの方法でした。要するに、化粧水がその効果を発揮するための手段がイオン導入です。
そのため、たとえイオン導入を行っても、導入する化粧水に有効な成分が含まれていなければ、肌へ効果を発揮することができません。また、その成分がどのくらいの割合で配合されているか(有効濃度)ということも重要です。
それぞれの成分によるイオン導入の肌への効果
化粧水に含まれる成分のイオン導入の肌への効果を考えた時に、大前提としてその成分がイオン導入できる成分かがあります。それは、イオン導入セミナー5「イオン導入化粧品の条件」でご確認下さい。
それでは、どのような成分がイオン導入によってどのような効果をもたらすのかをみてみましょう。
成分 | 成分の働き | 肌への効果 | 有効濃度 |
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ビタミンC誘導体 | 皮脂分泌の調整 | 毛穴の開きを抑える ニキビの予防 皮脂によるテカリ抑制 化粧崩れの防止 |
2~9% |
メラニン生成の抑制 | シミやソバカスの予防 出来てしまったシミを薄くする くすみの改善 |
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コラーゲン合成促進 | 肌のハリをもたらす 小じわの改善 たるみの改善 シワの予防 |
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活性酸素除去 | 乾燥の改善 弾力の回復 シワの予防 |
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抗炎症 | 肌荒れの改善と予防 | ||
アミノ酸 | コラーゲン合成促進 | 肌のハリをもたらす 小じわの改善 たるみの改善 シワの予防 |
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水分量の保持 | 乾燥の改善と予防 | ||
プラセンタ | コラーゲン合成促進 | 肌のハリをもたらす 小じわの改善 たるみの改善 シワの予防 |
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水分量の保持 | 乾燥の改善と予防 | ||
成長因子による肌活性 | 肌のハリをもたらす 小じわの改善 たるみの改善 シワの予防 |
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トラネキサム酸 | メラニンの産生抑制 | シミやソバカス、肝斑の予防 出来てしまったシミを薄くする |
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抗炎症 | 肌荒れの改善と予防 | ||
フィチン酸 | キレート作用 | 肌荒れの改善と予防 キメを整える 肌にハリをもたらす |
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活性酸素除去 | 乾燥の改善 弾力の回復 シワの予防 |
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メラニンの除去 | シミやソバカスの予防 出来てしまったシミを薄くする |
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皮脂分泌の調整 | 毛穴の開きを抑える ニキビの予防 皮脂によるテカリ抑制 化粧崩れの防止 乾燥の改善 |
イオン導入のメリット
①浸透性を高められる
イオン導入の優れた点は、なんといっても成分を肌の深くまで送り届けることができることです。
肌に塗布しただけでは、ほとんどの成分が角質層までしか浸透しませんが、イオン導入をすると、物質の侵入を防いでいる肌のバリアゾーンを突き抜けて数十倍もの量をより深く隅々にまで送り届けることができます。
スキンケアでは、成分が肌の隅々まで浸透できるかどうかが大きなポイントです。
肌の深部はその土台を支えてハリを生み出し、新たな肌細胞を作り出している大切な部分なので、その場所までスムーズに成分を届けてこそ、スキンケアの効果が期待できます。
② 成分を大量に送り込める
化粧水を単純に肌につけただけの場合は、肌への自然浸透を待たなければなりません。
そのうえ角質層より深部はバリアゾーン機能に阻まれるため、肌へ浸透する成分の量は実際に肌に塗った量に比べると非常にわずかです。
ところが、イオン導入を行うと成分はバリアゾーンを突き抜けるため、より多くの成分を一度に送り込むことができ、肌は短時間のうちにより多くの成分を吸収することができるのです。
③部分的・集中的なケアができる
オン導入は顔全体や体のケアしたい部分はもちろん、外傷がある箇所や肌の弱い部分などを避けて導入したり、集中的にケアしたい部分だけに導入することもできます。
④手軽で簡単
もともとは医療分野で使われていたケアが「自宅で簡単にできる」といのも大きな魅力です。特に難しいテクニックや高額な機器が必要なわけではなく、短い時間で簡単なケアが誰にでもできます。