イオン導入セミナー26「APS/APM or APPS」
どちらのビタミンCが高浸透?
美白、エイジング、皮脂分泌、ニキビなど多くの肌悩みにアプローチできる万能の美容成分ビタミンC誘導体。その種類は様々で、肌への浸透力が高いリン酸型ビタミンC誘導体にも数種類があります。
ビタミンC誘導体のうち、多くの化粧水に使われているリン酸型ビタミンC誘導体[APS/APM]※と浸透型ビタミンC誘導体[APPS]※では、どちらが肌への効果が高いのでしょうか?
ビタミンC誘導体の肌への効果は成分に含まれるビタミンCそのものの量と、どれだけ浸透させられるかの2つのポイントで決まります。
※APS=アスコルビルリン酸Na
※APM=リン酸アスコルビルMg
※APPS=パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
ビタミンCの含有量が多いのは?
ビタミンC誘導体は、同じ量であればビタミンCそのものの含有量が多いタイプのほうが肌への高い効果が期待できます。
ビタミンCの含有量はAPSが54.7%、APMが63.3%に対してAPPSは31.4%です。APPSは他の2タイプに対して約半分ほどの含有量しかありません。
油性と水溶性の両方の性質を併せ持つ進化型ビタミンC誘導体のAPPSですが、ビタミンC自体の含有量は従来型のビタミンC誘導体[APS/APM]に比べるとかなり少ないことがわかります。
ビタミンCの種類ついてもっと詳しく
成分セミナー3「ビタミンCの特性」
浸透力が高いビタミンC誘導体は?
単純塗布※での肌への浸透力で比べると、圧倒的に[APPS]の方が高い効果を期待できます。
親油性といって油にも馴染む性質をもつ[APPS]はで、単純な水溶性ビタミンC誘導体が塗布しただけでは浸透できなかった領域をクリアし、さらに深く広く浸透して肌がビタミンC誘導体を必要としている部分までたどり着くことができます。
[APPS]はビタミンC含有量が少なくても、単純塗布においては高い浸透力で効果を出しやすいビタミンC誘導体です。
※単純塗布=手やコットンなどで肌に液を付着させること
イオン導入した[APS/APM]vs 単純塗布の[APPS]
ビタミンCを肌に浸透させるために生み出された“イオン導入”というシステム。その後、単純塗布でも肌に浸透するように開発された成分“APPS”。 いったいどちらのほうが、より多くのビタミンCを肌へ浸透させられるのでしょうか?
単純塗布した場合は浸透力が高い[APPS]が効果的ですが、[APS/APM]をイオン導入したほうがより高い効果が得られます。
[APS/APM]のほうがより多くのビタミンCを含有しており、さらにイオン導入では単純塗布の30~100倍といわれる浸透力を発揮できるからです。[APPS]の浸透力をもってしても、イオン導入ほどの効果は期待できません。
4つのスキンケアのパターンを総合評価すると次の順に高い効果が期待できます。
- ①APS/APMのイオン導入
- ②APPSのイオン導入
- ③APPSの単純塗布
- ④APS/APMの単純塗布
ビタミンC誘導体の使い分け
沢山あるビタミンC誘導体は、特徴によって使い分けると効果的です。
単純塗布でも浸透力が高いAPPSは、イオン導入ができない忙しい朝や旅先でのスキンケアに。ビタミンCを肌に即効で浸透させ、確実にその効果を実感したいなら[APS/APM]のイオン導入が最適です。
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イオン導入化粧水
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プラセンタ+ビタミンC配合
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