化粧品セミナー7保湿化粧品と本当の保湿ケア

空気が乾燥する季節に最も重要なスキンケアといえばやはり保湿です。
これはイオン導入の効果を高め、維持するためにも欠かせないケアです。
けれども、適切な化粧品と正しい方法で行えていなければ、どんなにケアしていても肌は乾燥してしまいます。
ここでは正しい保湿とはなにか、そして保湿化粧品の選び方と使い方についてお話します。

保湿化粧品と本当の保湿ケア

保湿とは何でしょう?

イオン導入は、美肌成分を肌に送り届けて肌質を改善するトリートメントですから、イオン導入自体が保湿ケアでもあります。しかし、イオン導入を行った後には必ず、多少油分を含む乳液やクリームなどで、保湿ケアを行う必要があります。

保湿は油分で行うのでなく、乳液やクリームに含まれる保湿成分がその役割を果たします。つまり保湿アイテムに含まれる油分は、あくまでもその成分を肌にとどけるための媒介と考えていいでしょう。

うるおっている正常な肌の角質層には、約30%の水分が含まれますが、これが少なくなるといわゆる「乾燥肌」になります。このような「乾燥肌」になることを防ぎ、乾燥してしまった肌の状態を改善するために、肌の水分を正常な状態に維持するのが保湿ケアです。

保湿成分とは?

保湿は「肌の水分を正常に保つ」ことですが、ここで重要なことは水分そのものを与えることではないということです。保湿について、「とにかく化粧水をたっぷり使えばよい」という考え方がありますが、これは大きな間違いです。すでに述べましたとおり、保湿ケアは保湿力をもつ成分を補って肌の状態を改善することです。そのような保湿力をもつ成分の代表的なものが、セラミドやヒアルロン酸などです。

保湿化粧品の選び方

セラミドやヒアルロン酸の配合された保湿化粧品は、様々販売されています。その中で、何を基準にして商品を選べばよいのでしょうか?

例えばセラミドは、「セラミド様(よう)」といってセラミドと似た働きをする人工の疑似成分もあれば、セラミドを配合していても実際にはほんのわずかな量でしかなく、効果が薄いものもあります。<セラミド1><セラミド2>のように、セラミドの後に数字が付いた表記の成分は人型セラミドといって、皮膚に存在するセラミドに近い組成なので保湿力と浸透力が高く、刺激も少ないセラミドです。

また、化粧品は成分の濃度は公開していないことがほとんどですが、成分表記の順番を参考にして推量することもできます。なにより、使用しても保湿ができていないようでしたら、その商品は濃度が足りていないことが大いに考えられます。

保湿化粧品のつけ方

保湿化粧品と本当の保湿ケア

乳液やクリームなどの保湿化粧品は、どのような方法で肌につけると効果的なのでしょうか?つけ方にもポイントがあります。まず、正しい分量を使うことが重要です。どんなに優れたアイテムでも、分量が足りなければ効果を出せませんし、多すぎてもベタつきの原因となります。使用方法や使用量の記載内容を確認して、適正な分量を使用しましょう。

次につけ方ですが、肌にのせてからゴシゴシと刷り込むようなつけ方をしていませんか?これでは肌をこすり、刺激となるのでよくありません。手のひらにとって広げ、人肌に温めてから、その両掌で顔を包み、手から肌へ移し取るようにしてなじませてください。決して、こすったりパッティングしてはいけません。

つける順番は、まず乾燥しやすい目や口の周りになじませ、次に頬になじませます。額や鼻、顎などの皮脂分泌が多いTゾーンは最後に行います。 保湿剤を手になじませるとき、手のひらにも若干吸収されてしまいますので、使用方法に記載してある適正使用量よりも、少し多めに取ってもよいかもしれません。

保湿ケアを正しく理解して、効果的な保湿アイテムを適正に使用することが、乾燥肌を防ぐ唯一の方法です。ぜひ、今日から試してみてください。

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