化粧品セミナー1スキンケア化粧品のはたらき
現代の女性にとってスキンケアは、毎日の生活に欠かせないものとなっています。
メイクをしない日はあったとしても、スキンケアを行わない日はほとんどないといってよいでしょう。
私たちは、美しい素肌のために、手を変え品を変えて様々な化粧品を試し、スキンケアを追求しています。
けれども、ただやみくもにケアを行っているだけでは、その効果は期待できません。
化粧品について正しく理解することで、より効果的なスキンケアが可能になるのです。
化粧品の種類
化粧品とは薬事法という法律で「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために身体に塗擦、散布その他これに類似する方法で使用されることが目的とされている物で人体に対する作用が緩和なもの」と定義されています。
ひと口に化粧品といっても、様々に分類することができます。化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック、クレンジングなどのスキンケア化粧品、ファンデーションやアイシャドウ、チーク、マスカラなどのメークアップ化粧品、その他ボディケア化粧品、ヘアケア化粧品などがあります。
スキンケア化粧品の役割
皮膚は本来、みずから肌をすこやかに保つ機能を備えています。けれども現代の皮膚に過酷な環境の中で、乾燥、紫外線、酸化などによって肌はその影響を受けて絶えず変化し、皮膚の機能も衰えていきます。
そこで、化粧品で皮膚を清潔に保つと同時に、必要な成分を補い、皮膚の防御機能を助けることによって美しい肌を保ち、老化を遅らせるために毎日使用されるのがスキンケア化粧品です。スキンケア化粧品は、その使用方法から次のように分類することができます。
[クレンジング・洗顔料]
皮膚を清潔にする目的で、皮脂やメイクなどの油性の汚れを落とします。クリームタイプやジェルタイプ、オイルタイプ、ローションタイプなど様々なタイプがあります。
[化粧水]
皮膚に水分を補給し、皮膚を柔らかく保ちます。透明な液体がほとんどですが、中にはこっくりとしたとろみのあるタイプもあります。
[美容液]
化粧水よりも粘度があり、濃密な成分が保湿とともに肌を柔軟にする機能や、美白や小ジワ防止など様々な効果を備える製品があります。
[乳液]
水分の他に油分も与えて角質層を保湿し、皮膚の柔軟性や生理機能を整えます。クリームよりも伸びがよく油分も少なめです。
[クリーム]
油分と保湿成分、水分などを含み皮膚の潤いを守ります。また皮膚の皮脂膜を人工的に補って皮膚を保護します。
[パック]
毎日ではなく週に数回使用し、皮膚の新陳代謝を促進するもので、即時に効果を感じられるものが多いのが特徴です。ジェルやクリームなどの洗い流すタイプや、シートタイプなどがあります。
これらの基礎化粧品の分類はその機能によって、美白化粧品、紫外線防止化粧品、ニキビ防止化粧品などにも分類することができます。
敏感肌用の化粧品とは?
敏感肌用の化粧品とは、化粧品に配合されている特定の成分によって、カブレ・赤み・腫れなどのアレルギー反応を起こす肌や、ピリピリ・チクチクといった一過性の刺激を起こしやすい肌のために、それらの原因となる可能性のある物質を配合しないようにつくられている化粧品です。