イオン導入セミナー4イオン導入に適した電流値
イオン導入では、肌に電気を流します。「電気を流す」と聞くと、とても危険な行為に思えますが、適正な電流値で行えば、その安全性は医学的にも認められています。
一方で、適正でなければ効果がないばかりか、肌に刺激を与えてしまうということもあります。
「イオン導入しても、何も感じません」
家庭用イオンを使い始めたばかりの方の中にはこのように「本当に電気が流れて導入されているのか分からない」と不安に思われる方もいます。
クリニックなどでイオン導入の体験がある方は、“肌にピリピリとした刺激を感じる状態”が正常なイオン導入だと思われている場合がありますが、この状態の電流値はかなり高いものです。
クリニックでは医師などの専門家が行っていること、また月に1回程度の少ない頻度で行うことなどから、高い電流値でイオン導入を行う場合もあります。
電流値と浸透率の関係
イオン導入において電流値はとても重要なポイントです。イオン導入器の質は電流値とその波形次第といっても過言ではありません。家庭用イオン導入器の種類は年々増えており、価格や仕様も様々ですが、電流値に関しては公開されることも少ないため案外知られていません。
イオン導入では、電流値が高ければ高いほど、導入される成分の量はそれに比例して増加します。しかしながら、一定以上は電流値を上げても浸透率は変わらず、ビタミンCなどの場合は酸化してしまい、分解されやすくなってしまうともいわれています。
また、電流値が高くなると、イオン導入している部分の肌にピリピリとした不快感が起こります。一般的に人体に微弱電流が流れた場合に不快を感じ始める電流値は1mAと言われています。さらに医学的研究データでは、「東アジア人の皮膚(上腕内部や顔)ではその皮膚の厚さなどの個人差はあるものの、ビタミンCは0.4mA~1.0mAの電流値で最も効率よく有効成分が浸透する」という結果が発表されています。
電流値を高くすればするほど、浸透率が高くなり効果も上がるとは、一概に言うことはできないのです。
肌にやさしく、しっかり浸透
家庭用のイオン導入器は、頻繁に使用しても安全で肌に負担がなく、効果もしっかりと出せるような電流値であることが重要です。
そこで肌に対して適切な電気の値ばかりではなく、その範囲内で「しっかり“継続して”流れているか」という、その電気の波形(波長、周波数)も重要な点です。
例えば、一瞬だけ強い波形や、反対にずっと弱い波形のままというように偏りがあってはいけません。一定の安定した波形を保ちながら、それを継続してジンワリと流すことで、肌に対して負担をかけずに正しく肌の奥まで浸透し、有効なイオン導入を行うことができます。