成分セミナー4【ビタミンC】ビタミンCとイオン導入
万能ともいえる美肌成分「ビタミンC」もその能力を充分に発揮できなくては意味がありません。
肌へのビタミンCの効果を最大限に実感させてくれるものが「イオン導入」なのです。
ビタミンCは食べる?塗る?
美白、皮脂分泌の抑制、コラーゲンの産生促進、抗酸化、炎症の鎮静など、様々な働きを持つビタミンCですが、私たちの体内では自ら作ることができず、蓄えておくこともできません。そのため、毎日体外から補給することが重要ですが、肌に直接塗る場合と、食事やサプリメントで補給する場合ではどちらがよいのでしょうか?
食品やサプリメントなどからビタミンCを摂取すると体内で吸収され、全身の細胞に行き渡りますが、その多くは臓器など生命の維持にかかわる部分に優先的に運ばれます。そのため皮膚へ運ばれるのはごくわずかな量にすぎません。このような摂取の方法は、肌にとっては効率の悪い吸収のさせ方と言えます。そこで、スキンケアを考えた場合には、直接肌から吸収させた方が効果的です。必要な場所に必要な分だけ補給し、経口摂取よりも多くの量を送り込むことができるからです。
肌のバリア機能
私たちの肌の表面、角質層には「バリアゾーン」と呼ばれる層があります。ここでは、バリア機能が働いて、水や異物、外界からの様々な刺激、空気中を漂う細菌や有害物質が肌の中に入り込むのを防ぐという、重要な働きをしています。
しかしながら、バリア機能が働くと、化粧品でどんなに肌によい成分を浸透させようとしても、そのほとんどはバリアゾーンで進入を阻まれ、深く浸透することができません。肌の機能が働いている部分へ行きつかず、思うような効果を上げることができないのです。
そんな頑丈なバリア機能を破って突き抜けてくれるのが、イオン導入です。イオン導入を行うとバリアゾーンを突きぬける電気の流れが生じます。その電気の流れにのって、普通なら弾き返されてしまうところを、やすやすと通り抜けることができるのです。
浸透を高めるイオン導入
スキンケアでは、肌の深い部分まで浸透できるかどうかは大きなポイントです。これらの肌の深部は、皮膚の土台を支えて張りを生み出し、新たな皮膚細胞を作り出している大切な部分です。そこへ浸透するためには、バリアゾーンを突破しなくてはならず、それを実現するものがイオン導入です。
また、肌への効果が大変高い成分のビタミンCですが、それも機能が働いている部分へ届いてこそ効果を発揮します。残念ながらビタミンCはそのままでは肌に吸収されにくい成分ですが、幸いなことに水溶性のビタミンCはイオン導入することができます。イオン導入のシステムによって肌への浸透を高め、その効果を発揮することができるようになるのです。