イオン導入セミナー8マスクシートやコットンの役割
イオン導入する時、使用する機器に応じてマスクタイプのシートやコットンにイオン導入化粧水などを浸して行います。
では、肌にイオン導入化粧水をつけて、その上から直接機器をあててイオン導入してはいけないのでしょうか?
イオン導入にマスクシートやコットンは必ず必要?
イオン導入の際には、必ず何か液を浸したものを介して電気を通さなければなりません。肌にイオン導入化粧水をつけて、その上から直接機器をあてイオン導入することは危険なので厳禁です。
それはなぜでしょうか?直接つけたほうがマスクタイプのシートやコットンも不要だし、イオン導入液も少なくて済むから、経済的だし時短にもなるのに・・・・意外にご存知でない方も多いこの理由には、電気の性質が関係しています。
電気の性質
イオン導入が電気の力で成分を肌に浸透させる仕組みだということは充分知られていますが、その電気は「流れやすいところに集中する」という性質をもっていることをご存知でしょうか。
例えば、1本の川を思い浮かべてください。途中でどこかを堰き止めると、堰き止められていない方へと水流が偏ります。それと同じような原理で、肌に直接イオン導入液を塗布すると液は均等に広がりません。くぼみの所には溜まりやすく、高さのある部分は乾きやすいといった現象が見られます。
このような場合、水分が集中した箇所は電気が通りやすくなり、そこへ電気が集中して流れて、ヤケドを起こす可能性もあります。また、切り傷や化膿した吹き出物などの箇所も、電気が集中しやすく危険です。
このような理由から、イオン導入の際には液を均一に肌の上に広げて、電気を通すことが必要なのです。マスクシートやコットンはそのための大切な役割を果たしています。