化粧品セミナー2スキンケア化粧品の使い方
(重要な化粧品表示)
化粧品の容器やパッケージに記されている内容を、使用する前に目を通していますか?
「どれも書いてあることは同じ」と思ったり、「細かい文字が多くて読むのが大変」と、しっかり読んでいないことも多いのではないでしょうか。
ここに記されている内容は、正しいスキンケアで肌を安全に美しく保つための大切な情報なのです。
化粧品と薬事法
化粧品は人の日常生活と密接な関わりをもつことから、薬事法などによって安全性についての厳しい規制がされてきました。薬事法は、医薬品や化粧品などの品質(安定性)、有効性および安全性を確保するための法律です。この法律では、欠陥商品の発生を未然に防ぐために、安全性に関する記録を、製造ロット番号ごとに保管するように義務づけられています。
また、化粧品には何らかのトラブルなどが生じた場合の連絡先、化粧品に含まれる全成分の名称、使用上の注意事項などを明確に表示しなければなりません。
化粧品表示を必ずチェック!
化粧品には、容器または箱、能書と呼ばれる封入紙に使用方法が記載されている商品もあります。そこには、1回に使用する分量や、いつどのように使用するかの説明が記載されています。これは大変重要な記載です。なぜならば、せっかく使っている化粧品も正しい使い方をしていなければ、効果がないばかりか、時には逆効果になることもあるからです。
これは医薬品において、必ず決められた量を決められた時間や期間に服用したり、塗布しなければ効果がなかったり、薄れたり、副作用が起きることと同様です。
使用量は表示どおりでしょうか?使用方法や使う順番など、慣れ親しんだ化粧品についても、もう一度使い方を見直してみて下さい。自己流ではなく、正しい使用方法で化粧品の効果を上げるためには、はじめに表示をしっかりと読むことが重要です。
化粧品の注意事項
「肌に合わないときは、ご使用をおやめください」という文書に代表される化粧品の注意表示は、商品それぞれの特性に起因する事故を防ぐために、過去の表示事例を業界として統一し、さらに各社の自己責任において実状に応じた適切な表示を行うことになっています。
では「肌に合わないときは、ご使用をおやめください」という文言はどのような意味をもつのでしょうか。
化粧品は、肌に対する安全性に充分な注意を払い、通常の使用において刺激やトラブルの起こることのないように製造されています。 けれども、使用する人の体調や季節や年齢などによって、使用中または使用後にほてり、かゆみ、赤み、刺激、腫れ、色抜け(白斑等)の症状が肌にあらわれることがあります。化粧品の注意表示では、このような症状を「肌に合わない場合」として、症状の悪化を防ぐために「ご使用をおやめください」と、直ちに使用を中止し皮膚科専門医に相談するよう呼びかけています。