成分セミナー10【プラセンタ】プラセンタ
プラセンタとは「胎盤」のことで、胎児の発育のために必要不可欠な組織です。
たった1個の細胞から60兆個の細胞をもつ赤ちゃんにまで育てる驚異的な働きを持ち、豊富な栄養素が理想的なバランスで含まれています。
その効果は、古くから注目されていて、近年では化粧品にも多く使用されています。
プラセンタに含まれる成分
プラセンタには、タンパク質やアミノ酸、ビタミン、ミネラル、様々な酵素、それに成長因子(EGF、FGF、HGF、NGF)が含まれることがわかっています。この「成長因子」とは、細胞の増殖や分化を助ける役割を果たすタンパク質で、身体の様々な組織に対して成長を促進する物質です。
キレイの素、それが成長因子(グロスファクター)
成長因子とは、新しい細胞が次々と生まれるように働きかけるタンパク質です。肌の細胞は活発に新陳代謝を繰り返しながら生まれ変わり、下からキレイな層を積み重ねることで、キメの細かく美しい素肌を保ちます。美肌つくりには、肌の周期に合わせて継続したお手入れ、すなわち継続的な成長因子の補給が必要です。
重要な二つの成長因子EGF・FGF
肌細胞の活性化に必要不可欠な成長因子が、表皮細胞を再生させるEGF(上皮細胞増殖因子)と真皮の細胞を再生させるFGF(繊維芽細胞増殖因子)の二つです。EGFは、その働きからターンオーバーを高め、キメが整った肌へ導き、FGFは傷んだコラーゲンを修復することで、弾力と透明感のある潤った肌に導きます。
成長因子は加齢とともに減少
成長因子の体内合成率は、18歳くらいから徐々に低下し始めます。成長因子の生成が不足し始めると、過剰な活性酸素により損傷した細胞の修復が間に合わず、細胞の活性をさらに悪くします。これによって成長因子の生成能力がさらに低下するという悪循環に陥り、これが次のような老化の減少を引き起こします。
◆お手入れしても肌がざらつく
◆「疲れてる?」といわれるようになった
◆肌荒れ治りが遅くなった
◆顔がくすんで見える
◆洗顔後、肌が突っ張るようになった
馬or豚~プラセンタの由来
プラセンタには、馬、豚、羊、牛由来のなど動物由来のものが様々ありますが、現在、医薬品や健康食品、化粧品に使用されているものは馬か豚が一般的です。
プラセンタの濃度は窒素量で計ることができ窒素量が多ければその分栄養価が高いことを示しますが、馬プラセンタは豚プラセンタに比べ3倍以上も窒素量を多く含み、アミノ酸含有量は200倍以上で非常に濃度が高く栄養が豊富であるということができます。
それは、豚が年に数回、一度の出産で5~6匹産むのに対して、馬は年1頭しか出産できず妊娠期間も長いため、その期間にたくさんの栄養を蓄えることができるためです。一方で、採集量は非常に少ないため、希少価値の高いものとなっています。