肌セミナー3肌質とは
人の肌は、大まかに分別すると、普通肌、脂性肌、乾燥肌、混合肌と4つのタイプに分けられます。
これは、皮脂や水分の量、皮膚の状態などから判断したものです。
それぞれに特徴があり、それに合わせたスキンケアをする必要があります。
肌質を間違って認識して誤ったスキンケアを行うと、かえって肌に悪影響を及ぼすこともあります。自分の肌質をしっかりと認識できていますか?
普通肌
脂性肌でも乾燥肌でもない、その中間的な皮膚が普通肌で、「ノーマルスキン」といわれています。皮脂分泌量が適度で角質の水分が十分にあり、テカリや脂っぽさ、反対にカサつきやザラつきもない、バランスのとれた理想の肌と言えます。 普通肌も、季節によって脂性肌や乾燥肌へ傾くことがあり、そのコンディションに合わせたスキンケアをすることで理想的な皮膚の状態を保つことが必要です。
脂性肌(しせいはだ)
一般的に「オイリースキン」や「あぶら性」などと呼ばれることもある脂性肌は、その特徴として次のような症状があげられます。
- 脂浮きが多く吹き出物ができやすい
- キメが荒い
- 毛穴が大きい、開いている
- 化粧くずれしやすい
皮脂の分泌が過剰なために起こる症状が特徴的で、女性よりも男性に多く、年齢的には思春期から壮年期に多く見られます。スキンケアのポイントとしては、過剰な皮脂をケアするための丁寧な洗顔や、ビタミンCなどによる皮脂のコントロールが必要です。
乾燥肌
脂性肌の対局にあるのが「ドライスキン」とよばれている乾燥肌です。表面の潤いに欠けザラザラとしてみえることから「荒れ性」といわれることもあります。乾燥肌の特徴として次のような症状があげられます。
- 皮膚がカサついて、荒れやすい
- キメが細かく、毛穴が目立ちにくい
- かゆみを感じやすい
皮脂の分泌量が少なく、角質の水分含有量も低下気味のためカサついて荒れやすく、刺激に対して敏感になり、かゆみやカブレなどの炎症を起こす場合もあります。女性に多く、年齢的には老齢期に多く見られますが、季節の影響により冬季には他の肌質でも乾燥肌に傾きやすくなります。保湿がスキンケアのポイントですが、水分の補給以上に保湿成分や油脂成分の補給が大切です。
混合肌
顔の一部は油性で脂っぽいのに、他の部分が乾燥してカサつきがちな肌を混合肌といいます。例えば、Tゾーンは油っぽいのにUゾーンはカサカサしているといった具合です。 これは、脂性肌の人のうち、皮脂量は同様に多いのに水分量が少ない場合がこのタイプです。
日本人には多く、年齢層も20~30歳代によく見受けられます。原因として、ストレス、生活習慣の乱れ、紫外線など様々な刺激により、肌が皮脂や水分量を正常にコントロールできないことからこのような症状が起きると考えられています。
肌の状態がパーツによって異なるのですから、スキンケアはそれに合わせてパーツごとに異なったケアを施すことが必要です。皮脂分泌の多いTゾーンは、洗顔で丁寧に皮脂を落とし油分の多いクリームなどを付け過ぎない、乾燥しがちなUゾーンは洗い過ぎを避け、保湿をしっかりと行うことが大切です。